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大工のひとりごと

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2014年 01月 16日

乾燥材を考える

今日は材についてのお話しです。
「住み家」では、基本天然乾燥材を使用しているために高温乾燥の材が手に入りませんでしたが、今回良い見本材が入手できましたのでupしてみます。
上の画像は、住み家で自然乾燥しています150角杉材です。
下の画像は、プレカット使用の高温乾燥材です。
ひび割れのちがいがおわかりになると思います
高温乾燥材は、皆様が目にする事のできない「内部割れ」を
起こしています。
このような材は、手刻みにはとても不向きな材なんです。
継ぎ手加工する際に一番重要な位置が空っぽなんです。
高温乾燥材は、このような大きな空洞が、内部で無数に走っています。
綺麗で丈夫に見える材でも中身がなければ、怖い事ですね。
家を建ててしまえば、お施主様はまず見ることの無い内部割れです。007.gif
これは、お国で定める乾燥基準の弊害と言えるものですね。



乾燥材を考える_c0228241_23535562.jpg
乾燥材を考える_c0228241_23545976.jpg


by sumi-ka2008 | 2014-01-16 15:57 | 材料 | Comments(2)
Commented by kunitachi24 at 2014-01-16 21:56 x
下の写真は、なんか内部破壊みたいですね。外側は割れていないのに、内側だけ割れている。高温乾燥材とはこういうものなんだと、はじめて知りました。これで家を建てると、どうなるんだろう。これが、一般的に使われているのですよね。ほんと、怖い事ですね。
Commented by sumi-ka2008 at 2014-01-16 23:02
kunitachi24さん、住み家では高温乾燥材今まで使用した事がなくてサンプルが有りませんでした。
このようなサンプルが有ると比較出来てわかりよいですね。
住み家では、推奨したくないんですが、設計で国の基準値をクリアーするには数値が必要なんです。
このような材は、けして良いものではございませんが。。どのような材をどう使用するかは、まず、
お施主様が第一にお勉強する事が大事だと思います
。国の基準値だけに頼るとこうした材になってしまいます。
このような材の設計図の場合手刻みに不向きとして
住み家では、手刻みはお断りしています。
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