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大工のひとりごと

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2016年 11月 02日

高温乾燥材見本

現在薪ストーブによる乾燥で造作材の乾燥を試みています。
ついでに、乾燥つながりです。
住み家では、高温乾燥による構造材を使用した事がなく高温乾燥材の見本がありませんでした。
最近展示場の解体のお手伝いをする機会があり高温乾燥材の見本が入手できました。
住み家で高温乾燥材は、手刻みには適していないと申し上げてきました。
次の写真で説明。
高温乾燥材見本_c0228241_1933558.jpg
高温乾燥材見本_c0228241_19332914.jpg

高温乾燥材では、外面には割れが出ないのですが、内部には無数の割れが走り空洞化しています、
この空洞化は、ほぼ材の全長入っている為強度も怪しくなってきますね。
手刻み加工の場合、赤い鉛筆を引いた部分が最重要な位置なので、
継ぎ手によっては全く機能をはたさない継ぎ手となってしまうわけです。
高温乾燥材は炭化して、生きた木の色、木の香りも無く煙の臭いがします。定められた含水率の弊害ですね。
高温乾燥材仕様の建物では、見せたくない部分だとおもいますが、お勉強しておきましょうね。

by sumi-ka2008 | 2016-11-02 20:07 | 材料 | Comments(0)
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