2012年 06月 04日
前に投稿しました杉材105mm角の良質材確保は手強いぞ、について。 どのようなことであるか!お勉強 すこし長くなると思いますので、訳を知りたい方は、続きで詳しく解説いたします。 建築にたずさわる方は、知っておかなければならないことです。 知っている方は、ここまで、 まず、この写真を見ておいてください回転してます 知るためには、まず木の性質を知ることから 広~い草原に一本だけ植栽すると木は太陽の恵みを受けるため枝を横へ横へとのばし 間隔をつめて植栽すると上へ上へと競争して伸びるのです。 これを利用したのが杉、檜などの植栽ですね。 密集した植栽は、太陽の恵みが受けられない内側の枝は枯れて行きます。 これがいわゆる死節と言われる物です。 節穴の空いた製品となり安値となってしまいます。 林業家は、この死節を出さないために植林して約15年ほどで、まず一回目の枝打ちをします。 15年ほどすると、平均的に幹まわりは直径10cmほどに成長している。あくまで平均値ですが。 この10cm内には、枝打ちされた節が残ります。 これ以降に育った幹には、枝がないわけです。この部分が良質の無地材となり高値の取引となるわけです。 したがって、105mmの角材は、この枝打ちされた節が出るか出ないか極めて微妙な位置なのです。 木は、一本一本育ちがちがいます12cmあるいは13cmで枝打ちされた物も有るでしょうから。 大黒柱などのように大きな柱だと良質の物を求めるのもたやすいわけです。 細い柱材ほど無地材の確保は難しいと言うことになります。 長くなりましたが、わかっていただけますか? 前の写真思い出してください。左半分には、枝がなく右側に枝が集中していますね。 この木は、植林された一番外側に立っていた木です。 左側は、密集した山林側で日がささず枝が育たず、右側だけが太陽の恵みを受けて枝を伸ばしたのです。 林業家は、意図してこのような育て方することも有るんですよ。 私も林業家の家に生まれ育ったもで、
by sumi-ka2008
| 2012-06-04 22:19
| 材料
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Comments(2)
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rain310 at 2012-06-05 20:51
なるほど…
初めて知りました 林業家の方々が良質な木材を育て上げるのですね。。。 今まで「良質な木材」とは? 教科書だけだと理解できないままで… たくさんの材料を観ることも大事なんですね。。。
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sumi-ka2008 at 2012-06-05 22:23
rain さん、おわかりいただけましたか。
私たち施工側からすると、良い材が出てももう少し良い材があるのではと、よく深くなるものでして、林業家のかたは何十年も手入れをしているんですよね。 一年ほどで育てば.よいのにね。 |
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