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大工のひとりごと

sumika2008.exblog.jp
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2014年 11月 04日

200年前の材

解体の現場!内部、外部の壁面解体ほぼ終了
現在屋根の銅板はがしの最中。
屋根は垂木上、30数年前に葺き替えています。
200年前の材_c0228241_22353432.jpg

とても美しい梁組みが現れました。
関東大震災で倒れた家の建て替えに、使える材は再利用したそうで
その名残が見てとれます。
以前の家は、200年ほど前に建てられたと言うことです。
やはり無垢材はすばらしいんですね。
200年の時が過ぎても朽ちる事無くしっかりと耐えています。
このような解体をしながら、現代の家造りに置き換えて、いろいろ
考えさせられます。




桧などは、使用1500年がピークでその後1000年ほどかけて質が低下すると
言われています。
この材は、地松丸太と思いますが、この先何年家を守る事できるのでしょうね。
今回取り壊すためはかり知ることはできませんが、、、
天井の熱と、煙に燻されて、完全乾燥状態です。
この材を見ると現在のKD材と言われますお国推奨品と重なって見えてきます。
そうか! KD材って200年使用済みの材と思えばいいんだって
思うのは、私だけ?037.gif

by sumi-ka2008 | 2014-11-04 23:01 | 大きなサクラの木のある家 | Comments(2)
Commented by komako321 at 2014-11-06 19:00
桧の使用ピークは1500年!気が遠くなる年月、耐えてくれるんですね。木は素晴らしいの一言です。
梁組み、なんとも美的。こういう梁をつくった大工さんはすごいなあ。
Commented by sumi-ka2008 at 2014-11-06 22:53
komako321さん、1500年とは言っても使用する場所によって
異なるんですが、木の生命力は素晴らしいですね。
そして、製材力の乏しい時代には丸太の方が楽だったんでしょう。
製材力がUPするごとに大工力低下となってしまいました。
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