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大工のひとりごと

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2021年 09月 27日

越孝鑿

 大工道具の一つ,鑿(叩きノミ)昭和時代に入手したもので、50年も前です。
とにかく切れ味の凄いノミです。もう刃先も半分ほどの長さとなりましたが、ふと気になって銘柄を検索
してみました。名は(越孝)となっていました。未だにハッキリ覚えています、当時同じ形状の別銘柄のお値段が
2700円程度でした、その時(越孝)寸六ノミは5800円でした。かなり高額でした。
現在おお入れ組ノミ50万円ほどの物もあるようです。
越孝鑿_c0228241_20502338.jpg
このノミは、かなりの名工が製作した物でした。もう現在は廃業したそうです。
現在では、プレカットでの刻みが支流となって、大工による手刻みが少なくなり道具も売れなくなり物つくりが衰退してしまう。
一度衰退した産業は再構築不可となり、このように切れるノミも入手できなくなってしまうのです。
残念なことですが、これが現実なんですね。



by sumi-ka2008 | 2021-09-27 21:21 | 道具 | Comments(0)
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